日本語4 社のフォントがTypekit で利用可能に
Typekit の書体ライプラリーに日本のフォントメーカー4 社のフォントが追加されました。
Typekit は、Adobe Creative Cloud のメンバーシップサービスのひとつで、Web と印刷用に数千の多様なフォントを提供しています。本日あらたに、視覚デザイン研究所(VDL)、字游工房、大日本印刷(DNP)およびフォントワークス(五十音順)がTypekit のパートナーとな ることで、日本語書体のコレクションが74フォント追加になり、大幅に拡張されました。
今回追加されるフォントメーカーとフォントの詳細は以下の通りです。
株式会社視覚デザイン研究所(VDL)
視覚デザイン研究所は、文字の持つ伝統的な美しさを損なうことなく、斬新でありながらも「造形の美的バランス」と「文字の可読性」この両立をコンセプトとした、新しい表情の日本語フォントを創出しています。VDLは、フォント選びはデザインの一部だと考えています。個性を美しく強く主張する『VDL デザイナーズフォント』が、あなたのデザインと融合し新しい表現が生まれることを願っています。
VDL ロゴG Regular(VDL-LogoG-Regular)
文字の造形の美的バランスを保ちながら、可能な限り装飾性を排除しました。エレメントの先端部を水平・垂直に揃え、かつすべての文字の量感を一定に、漢字に対して、ひらがな・カタカナ・アルファベット・数字は大きめに設計、縦横両方の文字組みにも安定したバランスが保て、完成されたロゴタイプのような美しい文字組みが得られます。
有限会社字游工房
字游工房は、1989 年に設立した会社です。これまで、SCREEN のヒラギノシリーズや、Mac やWindows に一部搭載された自社ブランドの游明朝体や游ゴシック体の制作をはじめ、大日本印刷の秀英体や凸版印刷の凸版文久体など、会社の枠を飛び越えた高品位のベーシック書体の制作を通して、日本の活字文化の継承と発展に寄与しています。
游明朝体R は「時代小説が組めるようなふつうの明朝体」をキーワードに、単行本や文庫などで小説を組むことを目的に開発しました。文字の大きさの揃った現代的な明るい漢字と、伝統的な字形を生かしたスタンダードな仮名の組み合わせが、この書体の特徴です。
游明朝体五号かなR と游明朝体36 ポかなR は、游明朝体Rと組合せて使用することを前提とし、游明朝体五号かなR は、クラシカルでやわらかな線で書かれた端正な字形が特長で、游明朝体36 ポかなR は、毛筆の表現力を活かした表情ゆたかな線と、独特のスタイルをもった字形が特長です。
大日本印刷株式会社(DNP)
秀英体は、DNPがその前身である秀英舎の時代から100 年以上にわたり開発を続けているオリジナル書体です。優美でしなやかな線画を持ち、美しく読みやすい書体として多くの書籍や辞典に使われるなど、編集者やデザイナーだけでなく、読者からも親しまれてきました。
現在は明朝の他にも角ゴシックや丸ゴシックなどを含めた17 書体あり、書籍や雑誌の他にも、広告や商品パッケージ、Web サイトなど幅広い場面でご利用いただけるラインアップとなっています。
DNP 秀英明朝 Pr6 L (DNP Shuei Mincho Pr6 L)秀英明朝は豊富なファミリーを持つ秀英体の中でも、主軸となる書体です。長年にわたり、本文用の明朝体として、書籍や雑誌のテキストを伝え続けてきました。「い」「に」など、ひと筆書きが印象的なこの書体は、しっかりとした信頼感を読者に与えます。横画の太さは他の明朝体に比べて太めに設定しているため、細い線のちらつきが少なく、目に優しい黒みを保ちます。
フォントワークス株式会社
フォントワークスは、デジタル環境とともに発展してきたフォントメーカーです。デジタル分野におけるフォントの開発・提供、「明朝体の革命」筑紫書体シリーズの開発や、国内で初めて定額制フォントサービスを開始するなど、革新的なアイデアとともに「高品質なフォントを使いやすく提供」してまいりました。今後はソフトバンク・テクノロジーグループの一員として、情報革命を通じてフォントの新しい価値を創出していきます。
筑紫A 丸ゴシック/B 丸ゴシック一般的な丸ゴシック体とは一線を画し、ふところをぐっと絞った「ポップになりすぎない」「大人っぽい」デザインでたいへん人気の丸ゴシック体。「2010 東京TDC 賞」受賞。